『風の軍師』(葉室麟)

『風の軍師』(葉室麟/講談社文庫)

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黒田官兵衛を描いた『風渡る』の続編。(『風渡る』についての記事はこちら

秀吉による朝鮮出兵から関ヶ原の戦いまでが舞台。前作同様、戦国大名たちの権謀術数をキリシタンとの絡みから描いていきます。

葉室作品は、フィクションとノンフィクションを巧みに混ぜながら、(真相はほんとうにこうだったのかも)と思わせるところに面白さがあります。

その展開は「えっ」と驚くほど突飛に見えて、それが単なる思いつきではなく、文献に残る言葉の裏を奥深く探って導き出されたものになっています。

この残されたわずかの言葉を手掛かりに糸を手繰るように史実を洞察する力量が、葉室さんの魅力のひとつでしょう。

秀吉の死、関ヶ原の謀略、徳川支配の後世に至るまで、官兵衛とキリシタンたちがこれほどまでに関わっているとは・・・。

そういえば先日、NHKテレビ『歴史秘話ヒストリア』で、官兵衛の嫡男・黒田長政と家臣・後藤又兵衛の奇縁について放送されていましたが、二人の関係についても放送とは異なる葉室さんならではの見方が示されています。

官兵衛ファン、歴史ファン、必読です。

【今日の一句】

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巨人戦 勝ち越してこそ 本物だ

皆の者ぬかるでないぞ、いざ出陣じゃ!

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『風の軍師』(葉室麟)」への2件のフィードバック

  1. こんにちは。
    ハムリン最新作「紫匂う」読了しました。最新作と言っても去年新聞に連載された作品ですけどね。
    夫婦のあり方を少し考えさせられました。
    これでハムリン全31作品読破達成です。でも先生はすぐ次を出すので追いつくのが大変です。

    • ひろ様
      おおっ、31作あるんですか。ボクはまだ遠く及びませんが、徐々に制覇していきたいと思います。
      『紫匂う』もさっそく買ってますよ!葉室さんらしい素敵な作品ですよね。
      たしかにすごいペースで書いておられますね。おかげでどんどん歴史マニアになりそうです(笑)

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