おすすめ本・桑田真澄著『心の野球 超効率的努力のススメ』

桑田真澄氏の一連の著書を読んでみた。

彼は、メジャーの経験も生かしながら、日本野球の良い面悪い面を検証し直し、新たな「野球道」を提唱しようとしている。「道」という言葉にはちょっと違和感があるものの、これまで受け継がれてきた体育会系特有の非効率な練習や馬鹿げた風習を改めていくべきだという主張には大いに賛同できる。

桑田氏は、改善の第一歩を「指導者の育成」と位置付ける。指導者といえば、ちょうど僕らの世代が適齢期だろう。悲しいかな、自分が受けてきたような根性論的な指導しかできず、いまだに子どもたちを怒鳴り散らす「指導者」が多いのが現状だ。桑田氏に言わせれば、怒鳴り散らすのは指導力の無さをひけらかしてるようなものなのだが。

僕の患者さんにもお子さんが野球やサッカーなどのスポーツをしておられるという方が少なくない。いろいろお話を聞く中で、危惧する点も多々ある。

一つは、保護者の負担が大き過ぎること。金銭面、時間面、労力面、すべてだ。言葉は悪いが、たかが子どもの部活(スポーツ)で、なぜそこまで親がヘトヘトにならなければいけないのか疑問に感じる。「子どものためにあと〇年の我慢」と言い聞かせていたり、やたらと「監督さん」に気を使っていたり・・・。チームを強くするために親の協力は当然と指導者が考えているならとんでもない勘違いだ。

もう一つは、非効率な練習や根性論。小学生なのに夏の炎天下、朝から夕方まで練習するなど信じられない。高校でも同様。「地域で誰もかなわないほどの選手が、なぜプロで大成しないのか?」という質問に桑田氏は、「練習し過ぎたのでしょう」と答えるという。

甲子園の監督が負けた後、「来年はやり返します」などと言うのを見ると、いったい誰のためにやっているのかと腹が立つ。

スポーツは、当たり前だがやっている当人が楽しむためであり、それを通して友情や礼儀、体力などが養われたらより良いと思う。間違っても大人の自己満足やストレス発散のツールにしてはいけない。そういうことをあらためて考えさせられた。すべての野球指導者に読んでもらいたい。

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